マンション管理人の仕事をしていると、時折不思議な出来事に遭遇します。 今回は、単身赴任中の居住者と謎の女性、そして赤ちゃんにまつわるエピソードをご紹介します。
その居住者さんは関西方面から単身赴任で東京に来られた50代の男性でした。入居の際には奥さんも一緒に来て、「主人が一人で、このマンションに仕事の関係で住みますので、どうぞ宜しくお願いします。」とご丁寧に挨拶してくれました。
それから2年が経とうとする先日、30代~40代の大柄な女性が赤ちゃんを連れて管理室に来訪しました。中庭へ行くのに鍵が無いので行けないとのことで、部屋番号を聞くと「○○○号室です。○○です」と名乗りました。
中庭に出るには専用のカギが必要なのですが、その女性は「パパに言って、その専用の鍵もらってきます」と言いました。
「パパ?」と思いながらも、奥さんがこの2年間のうちに変わったのかと考えました。奥さんは確か50代くらいだった。
しかし、昨日のことです。赤ちゃんの声がしたので振り向くと、例の赤ちゃんと「パパ」と呼ばれていた単身赴任中の居住者様がいました。
思わず「可愛いですね、お子さんですか?」と尋ねると、彼は「いいえ、違います」と答えました。
頭の中では色んな想像が膨らみましたが、言葉には出せませんでした。何かご事情があるのでしょう。人生色々ですから。
管理人として、これ以上詮索することはありませんが、時折こうした謎めいた出来事に遭遇するのもこの仕事の一つの面白さかもしれません。日常の中に潜む小さな謎が、私の仕事に彩りを与えてくれるのです。
